お知らせ

◆トキワ工業株式会社 常務取締役営業本部長 福徳全浩氏

 2025年の壁紙市場は、出荷数量が対前年比で微減となりました。首都圏エリアでは大型再開発事業が活発に行われるなど非住宅市場を中心に比較的好調でしたが、関西エリアについては大阪・関西万博による技能者不足の影響もあり全般的に工事が停滞、また住宅市場は着工戸数が落ち込み低迷しました。その結果、出荷数量は減少しましたが、一方で一昨年秋に行った価格改定の効果もあり、金額ベースではアップしているというのが現状です。

 また、今後については、中東情勢の影響がどこまで広がるのか不透明な状況が続いています。
 そうした状況の中で、住宅向け商材をメインで取り扱う当社では、問屋営業をはじめ、住宅メーカー、ビルダーへのスペック活動、さらにはリフォーム市場を担う内装工事店・施工店へのアプローチを地道に進めているところです。

 もちろん、こうした営業政策は競合他社も同様に行っていますので、壁紙専門メーカーである当社としては、とにかく壁紙の品質を高めていくとともに、お客様が求めているものに即座に対応し、企画・開発に活かすことが重要な差別化のポイントになると考えています。

 代表例が耐クラック壁紙です。今では各社ともラインナップが揃っていますが、もともとは住宅メーカーが抱える課題などを捉えて、当社が先駆けて商品化したものでした。

 それと同様に、市場の声を捉えて、リフォームなど下地に問題があるケースに対応する壁紙として、昨年11月に発売して好評となっているのが全点「厚みタイプ」を収録した壁紙見本帳「パインソフトS」(40アイテム)でした。厚みのある壁紙は下地の不陸(凹凸)をカバーしてきれいに仕上げることができ、工期短縮にもつながります。これまで既存見本帳では1シリーズとして展開してきましたが、単冊として発刊することで、どの壁紙をお選びいただいても「厚みタイプ」という、施工現場のニーズに対応した安心感のある見本帳となりました。機能面でも全点「抗菌」「防カビ」で、「表面丈夫タイプ」「撥水タイプ」も収録しています(全点準不燃認定)。

 この他、インクジェット壁紙シリーズ「デジウォール」も当社では早い時期から取り扱いをスタート、非住宅市場を中心にオーダーメイド対応で存在感を示せるほどに成長してきました。

 このように、現場の要望や困りごと、課題などをいち早く捉え、企画・開発につなげていくことが製造部門を有する当社の最大の強みとなっています。企画・開発部門はデータとして市場動向を分析していきますが、営業部門はお客様の生の声を収集していくことが重要な役割であると考えています。他社との比較やご批判などをいただくこともありますが、そうした中から、新しい機能や企画などが生まれていくのだと考えています。

 今後も営業部門として、現場の声を積極的に取り入れていきますので、さまざまなご意見をいただければと思います。 (談)

トキワ工業のホームページ
https://www.tokiwa.net

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